著書の紹介
脳ひとり歩きの時代
現代社会は、異常なまでに科学テクノロジー崇拝、脳文化信仰に陥っている。著者は、この風潮を「現代日本社会の心身症化」と呼び、「植物性身体」の豊かなエートス(土壌)の必要を説き、バーチャル化社会に、警鐘を鳴らす。

-塾長よりひと言-
命や心や魂という身体に支えられた人間の真実性(リアリティー)を喪失し、文字通りヴァーチャルな脳に振り回される現代社会を本書では“心身症的社会”と見なしている。そうした現代の病から回復するためには、ヴァーチャルな脳から脱して身体の真のリアリティーに目覚めなければならない。本書での柱となる日本人本来のすぐれた身体性を著者は、日本の自然および文化のエートス(土壌)に支えられた〈植物性身体〉と呼ぶ。一章では科学テクノロジー信仰、脳文化崇拝を相対化する。二章では、心、精神、魂と身体の関係を見直し、人間にとって宗教とは何かについても考察する。三章では日本人の歴史的な身体性と現在の身体性の混乱について述べる。四章では様々に誤解されているシャカの呼吸を正し、最後に“行法の呼吸法”の実践も紹介する。
出版社:河出書房新社
サイズ:四六版 ソフトカバー/343頁
販売価格 1,785円(税込)
ISBN 4-309-90709-1

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1. 「まえがき」は
こちら 2. 「なぜ今、行法の呼吸法か」「行とはどんな世界なのか」(第四章より抜粋)は
こちら
「阿修羅」の呼吸と身体
21世紀という身体の世紀を身体(身体知)と言葉(頭脳知)で正しく理解するために、身体を限りなく広く、限りなく深く探求した待望の書。 「行法と哲学の一致」を標榜する身体哲学者による実践的にも理論的にも全く新しい身体の世界を構築!西洋と東洋の身体観、身体論の画期的な統合!

-本文より抜粋-
身体について総合的あるいは本質的に語ることはやさしくない。
それは身体が、さまざまに見え隠れして、単に身体の専門的分野である医学、スポーツ、・・・・・といった世界に限らず、旅行、料理という日常生活に組み込まれ、ほとんど無意識に身体を使っている領域、つまり文化や芸術、テクノロジーなど、人間の知性や精神が存在するあらゆる場、およそ人間の存在するいたるところに大木の根のように根を下ろしているからである。
それはまた、現実としてのリアリティーの場だけに限らず、ヴァーチャル・リアリティーの場にも、またフィクションの世界にも観念の世界にも根を下ろしている。
しかもそれが、現代人の関心の中心である個人(個体としての身体)という領域だけに限らず、いや個人という領域を超えた社会的、政治的、さらに時代的な広がりの中で生じ(誕生し)、人間の歴史に深く根を下ろし、最終的には超越的な未来の時空に向けて飛翔(回帰・消滅)しようという人間のすべての営為と宇宙を支えているものだからである。
出版社:現代書林
サイズ:四六版 ハードカバー/432頁
ISBN4-7745-0588-9
販売価格 2,625円(税込)
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